リボルバーに安全装置はない

2014年10月2日木曜日

映画

t f B! P L
海外ミステリー小説を長年読み続けているが、何がイヤって「リボルバーの安全装置を外し」という記述をたびたび見かけることだ。

基本的にリボルバー拳銃に安全装置なぞないというのに。

グロックのように、意図的に外せる安全装置がない自動拳銃だってある。銃と言えば、いいかげん猫も杓子も安全装置と書くのはやめてくれないかね。

ましてやアメリカの作家なら、銃を合法的に撃てる州は多いのだから、実際に撃ってみたらどうなのだ。犯罪小説で飯を食ってるなら、想像で済ませず下調べするのが当然ではないか。

そう言えば、映画の世界でも妙なことがある。それはやたらリボルバーの撃鉄を起こすことだ。

西部劇の時代のリボルバーは、シングルアクションと言って、一旦、撃鉄を起こしておかないと引き金を引いても発射出来なかった。

しかし、現代のリボルバーはダブルアクションなので、撃鉄を起こす必要がない。引き金を引くだけで発射できるのに、なぜ撃鉄を起こす。撃鉄を起こすことにより、相手を威嚇するという効果はあると思うので、必ずしも間違いとは言えないとはいえ。

そもそも、撃鉄を起こすと、引き金をごく軽く引いただけでも弾が発射されるので、撃つ気がないのに撃鉄を起こすべきではない。脅しのつもりが、ついうっかり撃ってしまうことになりかねないので、やはり威嚇目的といえど、撃鉄を起こすべきではないのだ。

あと映画でおかしいのは、撃鉄が外に出ているタイプの自動拳銃で、撃鉄が起きておらず、本来撃てるはずがないのに撃っているシーンがたびたびあることだ。

ま、「映画は楽しければいいじゃない派」なので、映画のおかしなところは不問に処す。って、お前は何様のつもりだって話だけれど。

問題は、やはり小説だ。小説は緻密に練り込んでないと感情移入できないので、ミステリー作家の皆さんはぜひ銃に関してええかげんな記述をしないようにお願いしたい。特にアメリカの作家さんはそこんところよろしく。

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