2013年1月27日日曜日

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 (2012 アメリカ、台湾)

★★★1/2

IMAX 3Dで鑑賞。IMAX劇場がほぼ満員。アカデミー賞最有力という宣伝が効いているのだろう。確かにアカデミー賞が好きそうな映画だけど、正直、そんなに素晴らしい映画じゃないと思った。

というか、観る前から映像美を楽しむ映画だろうと予想していたが、まったくその通り。とにかく美しい映像の数々に息を呑んだ。まぁ、CGだけど。ちなみに虎も、泳ぐシーンなどのごく一部を除いて全部CGとのこと。本当に良く出来てるなぁ。本物だと思ってたよ。

なお、この映画が実話の映画化だと勘違いしている人も少なくないようだ。映画を観終わった後、周りで「実話なの?」「どうなんだろう?」という会話も聞こえてきた。だが、原作は全くのフィクション。映画化するにあたり、クジラのエピーソードなどは、実際に漂流を体験した人から聞いた話を取り入れたそうだが。

ところで、この映画を観た人には、パイが語る二つのどちらの話を信じるかという選択肢が与えられる。いや、与えられたことに気づかず、虎の話が本当に起こったことだと信じてしまう人も少なくないようだけど。

虎の方の話を信じてもいいのだが、実際には虎が出て来ない方の話が、パイが体験した話ということなのだろう。その根拠を幾つか書いてみた。ネタバレなので見えにくい色にした。読みたい人はCommand+A(MacOS)か、Ctrl+A(Windows)かで。


  • 実際には水に沈むバナナが、水に浮くと言ったこと
  • 現実離れした「死の島」の話をしたこと。しかも、島の形がヴィシュヌ神の形。
  • ボートの帆布の下から、最初、ハイエナが出てきて暴れまくったあと、しばらくしてから(もしかすると何日かしてから?)虎が登場。ということは、当初、帆布の下ではハイエナと虎が仲良く静かに潜んでいたことになる。
  • 最初にパイが帆布の下を覗いたときには、ハイエナも虎も見えなかったこと
  • 船は急に沈んだため、乗員乗客に沈没を知らせることも出来ていなかった。にもかかわらず、船倉の一番下にいる動物を開放することなど出来なかったはずである。

人生、ブラボー!(2011 カナダ)

★★★★

アルバイトとして精子を提供していた男が、人工授精で生まれた533人の父親であることを知った。しかも、そのうち142人が父親が誰なのか知りたいという訴訟を提起。

その父親が実にダメ男で、さあどうする?という騒動を描いているが、ユーモアあり感動の涙ありの実に良い映画だった。予告編で予想してたよりも何倍も良い。

2013年1月20日日曜日

フリーランサー NY捜査 (2012 アメリカ)

★★★

警官に成りたての新人警官3人が、いきなり無法殺人に手を染めたり、やりたい放題の悪徳警官になるなど、とにかく悪徳警官しか出てこない。良い警官はたった一人。でも出番は少ないので、結局、映画はひたすら悪徳警官の悪事を描くだけ。何を目的に製作したのか意図がさっぱり分からない。

ロバート・デ・ニーロ、フォレスト・ウィテカーと言った一流どころを揃えているのに、もったいない。


2013年1月17日木曜日

LOOPER/ルーパー (2012 アメリカ、中国)

★★★1/2

「CMではB級臭がするが秀逸な映画」というレビュー(いつもわりと信頼できる雑誌記事)を読んで期待して観たが、どこが秀逸?というのが正直な感想。CMで予想してた通りのB級映画。

家内は家内で、「そんなラストを良く思いつくものだ」という感想をどこかで読んだらしいが、特に驚くようなラストでもなかった。容易に予想がついた。

大体、ちんたら進行なので、一瞬気を失うこと2回。せめてスピード感を持たせて欲しかった。

クレジットカードでのお支払いでよろしいですか?

店のレジでクレジットカードを出すと、「クレジットカードでのお支払いでよろしいですか?」とか、そういう趣旨のことを言われることが最近多くなった。

あれはどういうつもりで言ってるんだろう?

クレジットカードを出しているんだから、クレジットカードでの支払いに決まってる。

もちろんクレジットカードが、その店のポイントカードも兼ねているような店では別だ。そういう店では、ポイントはカードに付けるが支払いは現金、という客も少なくないだろうから、先の質問はアリだ。

しかし、ポイント制度もないのに、そういう質問をする店員は、どんなことがありえると思っているのか。

「カードは置いてみただけです。支払いは現金で。」なんて客は皆無だろう。

一度、そういう質問をした理由を聞いてみたいと思うが、「念のためにお聞きしています」という答えが返ってくる強い予感がする。予感が強すぎて悪寒と言ってもいいぐらいだ。

何のために念を入れるのか。

客がクレジットカードによる支払いを選択した以上、念を入れる必要はない。

支払いの際に念を入れるのだったら、現金を出したときだって「お支払いは現金でよろしいですか」と聞くはずだが、そんなことを尋ねられたことはついぞない。

したがって、クレジットカードのときだけに聞いているはずだが、それはナゼなのか。

もしかして、クレジットカード会社に支払う手数料がイヤだから、現金で払うよう客にそれとなく翻意をもちかけている?

確かにそう聞かれると、現金支払いに変える客はいるのかもしれない。

もしこの推測が当たっていたらなんかイヤだなぁ。

試しにこの質問を言われたことがある店で再度カード払いをしてみるとするか。違う店員にも同じことを聞かれたら、この推測は当たりかも。

2013年1月13日日曜日

96時間 リベンジ (2012 フランス)

★★★1/2

「前作」に比べると、ドキドキ感がなくなったのが残念。ただ、それは主人公がメチャメチャ強く、敵を一掃してしまうと知っているからなのかも。前作を観ずに本作を観た人のほうが楽しめるのかもしれない。

こういう映画で矛盾とか言い出すときりがないが、それにしてもキムはどこに向かって手榴弾を投げていたのだろう。あんな場所で投げていたら、何人も死んでるのは...。

2013年1月4日金曜日

シェフ! 三ツ星レストランの舞台裏へようこそ (2012 フランス、スペイン)

★★★1/2

料理の腕はピカ一だが、空気を恐ろしくまったく読めない鈍さと、いい加減な性格から定職をなかなか得られないシェフと、近年腕が落ちてきている3つ星レストランの名物シェフという、二人のシェフを中心に描いたユーモア溢れる作品。

ユーモアとは言えない、ギャグとしか言えない馬鹿げたくだりがなければ、もっと良かったのだが。

砂漠でサーモン・フィッシング (2011 イギリス)

★★★1/2

イエメンの首長から、砂漠の国イエメンでサケ釣りをできるようにしたいという依頼を受けた水産学者は、不可能であると一蹴するが、思わぬことから英国の国家プロジェクトとなり、プロジェクトが動き出す。

英国風のユーモアが散りばめられた佳作。

もうひとりのシェイクスピア (2011 イギリス、ドイツ、アメリカ)

★★★1/2

我々が知っているシェイクスピアは、数々の名作をものした作者ではないという説が18世紀からあるのだそうだ。

その最大の根拠が、彼の自筆の原稿は、なに一つ見つかっていないということ(そうなんだ!)。第二に、ストラトフォード・アポン・エイヴォンという田舎町(21世紀の今でも田舎の小さな町。ましてや400年前は、貧しい小さな村だったであろう)で高等教育を受けていた形跡もない彼が、教養にあふれたあのような作品(読んだことないけど)を書くことができたのであろうかということ。

戯曲の名作を書いたのは、当時の貴族の一人、オクスフォード伯爵だったというのが最有力説だそうで、その説に基づき再現フィルムのように描いたのが本作。

当時のイギリス王朝について知識があればもっと楽しめたのではないかと思うが、最初は誰が誰やら見分けがつかなくて少々混乱した。優れた歴史ミステリー作品だとは思うのだが。

知的でやや渋い作品なのだが、驚いたことに監督は、『インデペンデンス・デイ』、『デイ・アフター・トゥモロー』、『2012』などのスペクタクル巨編映画を作ってきたローランド・エメリッヒ。今までと180度、方向性が違う作品だ。