2012年12月23日日曜日

レ・ミゼラブル (2012 イギリス)


★★★★1/2

これだけ場内のそこかしこからすすり泣きが聞こえてきた映画は、「タイタニック」以来だな。私も何回となく涙ぐんだ。


私が一番好きなミュージカルは、「オペラ座の怪人」でも「ミス・サイゴン」でも「キャッツ」でもなく、「レ・ミゼラブル」。

1986年にロンドンで観たのが最初だが、そのときは英語がほとんど聞き取れず、正直あまりストーリーが理解できず、もちろん泣くこともなかった。

だが、その後、ロンドンに住んでいた2年間に何回か観ているうちに聞き取れるようになり、確か3回目からは号泣。特にエポニーヌが実らぬ恋心を歌うところが一番泣いてしまう。今回の映画でもエポニーヌに涙した。

2014年の4月から帝劇で25周年記念世界ツアー版の講演が始まるが、そのチラシに描かれている写真からすると、この映画は25周年記念世界ツアー版をベースにしているようだ。

舞台も観るつもりだけど、おそらくオリジナル版の舞台装置を簡略化したバージョンなんだろうなぁ。

2012年12月18日火曜日

午前十時の映画祭が復活!

このブログの左上にバナーを置いている「午前十時の映画祭」は、フィルム上映できる映画館が減っているという理由で、3年目の今年で終了することになっていたが、来年4月6日から、デジタル上映で再開されることが決まったそうだ。

来年に上映されるのは以下の作品。下段は第1回~第3回で人気のあった作品のリバイバル上映。新シリーズの「燃えよドラゴン」なんて、朝10時からの上映だけど満員になるんじゃなかろうか。

<新シリーズ作品>
●慕 情(1955)
●リオ・ブラボー(1959)
●サイコ(1960)
●メリー・ポピンズ(1964)
●冒険者たち(1967)
●燃えよドラゴン(1973)
●ジャッカルの日(1973)
●タワーリング・インフェルノ(1974)
●カッコーの巣の上で(1975)
●ロッキー(1976)
●炎のランナー(1981)
●レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981)
●プリティ・ウーマン(1990)
●フォレスト・ガンプ/一期一会(1994)

<リピート作品>
●風と共に去りぬ(1939)
●カサブランカ(1942)
●ローマの休日(1953)
●ベン・ハー(1959)
●ウエスト・サイド物語(1961)
●アラビアのロレンス(1962)
●大脱走(1963)
●2001年宇宙の旅(1968)
●ゴッドファーザー(1972)
●ゴッドファーザーPart II (1974)
●ニュー・シネマ・パラダイス(1989)

公式サイト



2012年12月16日日曜日

ホビット 思いがけない冒険 (アメリカ、ニュージーランド)

★★★★1/2

IMAX 3Dで鑑賞。東京、神奈川の109シネマズでは最もスクリーンが大きい109シネマズ湘南まで、えっちらおっちら足を運んだが、その甲斐はあったかな。

原作の「ホビットの冒険」とは違うところもあるが、おおむね原作通り。そのため、ストーリーを知らなければ、次はどうなるんだろうとドキドキするであろうところで、冷静に見れてしまうのが、原作を読んだがゆえのデメリット。

その分、ちょっと点数が低めになってしまったかもしれない。ちまたのレビューを読んでいると、なかにはドワーフのリーダー、トーリン・オーケンシールドがイヤな奴で感情移入できないという人も見かけた。

いや、あの程度でイヤな奴とか言ってたら、第三部とか観れませんぜ、旦那。もっともっとイヤな奴になりまっせ。

あと、鮮明な画像のIMAXだからだと思うが、ちょっとちゃちなCGも目に付いたのが残念。以前、アナログの本物のIMAXでスパイダーマンを観たときに、普通の劇場では気づかなかったCGの粗が目に付いたのと一緒かもしれない。

追記
109シネマズ湘南、川崎、名古屋で上映される「ホビット」は、ハイ・フレーム・レート3D(HFR 3D)という通常の2倍のフレームレートの48fpsで上映されているそうだ。HFR 3Dで上映される映画館は、全国の33ヶ所あるそうなので、気になる方は探してみるといいだろう。

ピーター・ジャクソン監督によると、「3Dでの鑑賞を不快に感じる観客もいますが、それは目が残像、ぼやけ、ちらつきを処理しなければならないからです。HFR 3Dにはそれが全くないのです」(シネマトゥデイ)なのだそうだ。

2012年12月11日火曜日

007 スカイフォール (2012 イギリス、アメリカ)

★★★1/2

ダニエル・クレイグ主演の007シリーズの中ではもっとも平凡。
なにしろおよそ緊張感がない。
悪役役のハビエル・バルデムは、なんかインチキくさい金髪に染めてるもんで、迫力がなく、ちっとも悪役に見えない。ハビエル・バルデムを使うからには、「ノーカントリー」のような本当の悪者が登場するものと期待していたのに。今年一番のガッカリだ。

007シリーズの50周年ということで、ファンサービスのギミックや配役が楽しめると言えば楽しめるが、そういうお楽しみはダニエル・クレイグ主演の007シリーズでは排除されたと思ってたのだが。

2012年12月8日土曜日

東京マラソンの不手際その2

今年の2月末に、東京マラソンの不手際その1の続きとして書いたのだが、完成させないまま放っていた。ワールドマラソンメジャーズに関する情報を追加して10ヶ月ぶりにようやくアップ。
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来年から、東京マラソンは世界のトップマラソンである、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティで構成される「ワールドマラソンメジャーズ」に加わることになった。東京マラソンのサイトでも以下のように書かれている。
7回目の開催となる東京マラソンは、2013大会(平成25年2月24日開催)から世界のトップレースで組織する「ワールドマラソンメジャーズ(WMM)」に加わることが決定しました。(中略) WMMに加入することで、東京マラソンは、より一層世界的な評価や注目度が高まり、名実ともに世界のトップレースの仲間入りをしました。

名実ともに世界のトップレースの仲間入りをしたと言ってるが、それには大いに異を唱えたい。7回目になって運営もこなれてきただろうが、東京マラソンには致命的な欠陥がある。

それはコース設定。特にゴールする場所が最悪だ。

他のワールドマラソンメジャーズでは、いずれも街の中心部の公園の中、または公園に隣接したところにゴールする(下記参照)。2~3万人のランナーに加え、ランナーの家族・友人たちもゴールでランナーを待ち構えるうえ、一般の観客も大勢集まるので、大人数をさばける広い土地がいるのだ。

ところが東京マラソンの場合はどうかと言えば、東京ビッグサイト。一見すると、土地があるようだが、実際に行ってみれば広い場所はない。友人・家族たちがランナーと会えるミーティング・ポイントもろくにない。東京マラソンではランナーと出会うのはなかなか困難だ。

さらに最悪なのが交通の便の悪さ。他のワールドマラソンメジャーズでは、ゴール地点は地下鉄の駅が幾つもあって交通の便が良いため、大勢のランナーや観客を容易にさばける。

一方、東京マラソンはというと、本数が少なくてなかなか電車が来ないりんかい線と、これまた本数が少ないうえ、6両編成で人数をさばけないゆりかもめの2駅しかない。

しかも、42.195km走って疲れ切ったランナーを、駅とは反対方向に延々誘導して、駅にストレートに向かわせない。その道中は数万人を到底さばけない細い小道。疲れ切ったランナーは大渋滞の道をとぼとぼと、延々歩かされる。余裕のあるランナーは良いだろうが、限界まで体力を使い切ったランナーにとっては、泣きっ面に蜂だ。

こうした問題は、東京マラソンの主催者が自分で走らったことがないことに起因しているのは明らかだ。

東京マラソンは市民マラソンと銘打っているが、市民ランナー団体が主催しておらず、東京都が始めた官主導のマラソン。国威発揚ならぬ東京都発揚マラソンだったから、こういうことになる。

現在の東京マラソンは、新宿都庁前をスタートしてビッグサイトでゴールするが、これを逆にして、ビッグサイトをスタートして、都庁の隣の新宿中央公園にゴールするようにすれば、かなり問題は解決する。もっと良いのは新宿御苑をゴールにすることかもしれない。あるいは新宿をスタートして、また新宿に戻ってくるコースでも良いだろう。

参考まで他のワールドマラソンメジャーズのゴールについて概略を記しておこう。

ロンドン
ゴールは、バッキンガム宮殿前の大通り「ザ・マル」。両脇にセント・ジェームズ・パークとグリーンパークという二つの公園があるため、数万人のランナーと観客達が集まっても余裕があるし、ゴールから徒歩圏内に6個もの地下鉄とBR(英国版国鉄)の駅があって、観客とランナーを余裕でさばける。そもそもロンドン中心部なので、ロンドン以外から来た人の多くが宿泊するホテルは歩いて帰れる。私が走ったときも、ホテルまでは歩いて帰った。

ニューヨーク
ゴールは、ニューヨークの中心部のセントラルパーク内。巨大な公園なのでランナーと観客を余裕でさばけるうえ、ゴールのすぐ近くに3つ、少し歩けばさらに3、4個の地下鉄の駅がある。なお、ランナーは無料で地下鉄に乗れるので、切符売り場で並んだりして混雑することもない。私が走ったときは、元気だったら歩いていける距離だったが、クタクタだったので地下鉄で帰った。

シカゴ
スタートもゴールもソルジャー・フィールドという、シカゴ中心部から少し離れた公園。地上線の駅が3つ、地下鉄の駅が1つある。少し離れているとはいえ、元気だったらホテル群まで歩いていける距離だ。

ベルリン
ゴールはベルリン中心部のブランデンブルグ門。後ろには名前は知らないが、公園が広がる。ものすごく中心部なので、多くのホテルは歩いていけるし、地下鉄の駅も6、7個ある。

ボストン
ボストン中心部のコプリー・スクェアという公園がゴール。ボストンには、そのすぐ近くにもっと大きなボストン・コモンという公園があるのだが、なぜか小ぶりな公園がゴール。ただ、ボストン・マラソンは、他のメジャー大会の半分ぐらいの人数しか走らないので、これで問題ないのだろう。地下鉄の駅は2つだが、ホテルが林立する繁華街まで歩いていける距離。

2012年12月1日土曜日

ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 (2012 イギリス、カナダ、スウェーデン)

★★★1/2

イギリスらしいゴシックホラー。ホラー映画と言ってもプチ怖い程度。ホラーファンが観るとガッカリするだろうが、特にホラーファンじゃない一般の観客が観る分にはおそらくドキドキ。

すっかり大人になったダニエル・ラドクリク。良い顔になったなぁ。ちょっと暗い感じがこの映画にぴったり。

しかし、ホラーということで、男一人が多いだろうと思いきや、確かに私も含めて何人か男の一人客はいたが、女性の一人客がそれ以上にいて驚いた。しかも、わりと年配の女性もちらほら。ハリポタでラドクリフのファンになった女性が観に来たと思われるが、いくらラドクリフのファンだと言っても、ハリポタのような娯楽作のファンの人が、このゴシックホラーを観るのはしんどかったのではなかろうか。