★★★1/2
日本にはない制度だが、アメリカには、犯罪者が罪を認めたり、共犯者をチクったりする代わりに自分の罪を軽くしてもらう、司法取引という制度がある。
裁判や捜査にかかる手間、時間、費用を節約できるというメリットもあることはあるのだが、被害者からしたら、犯人の罪が軽くなるなんて納得できない。
この映画も司法取引が納得できなかった男による復讐劇だ。被害者が犯罪者になっていくわけだが、私は心情的には犯人に同情してしまった。一方、自分の成績を上げるために司法取引をもちかけた検事は反省することもなく、まったくもって同情できない。
と思ってる私には、ラストは納得できないし物足りなかった。
なお、復讐方法は、だんだん説得力を失い荒唐無稽な感じになってくるのだが、そこはあまり気にせず映画を楽しんだほうが良かろう。
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