Kindle版を買ってiPhoneで読んでいたオッド・トーマスのシリーズ最終刊であるが、予想に反してシリーズ最終刊という感じの終わり方ではなかった。というか中途半端な終わり方。
ただ、今回はいつもとかなり違う感じの作品だ。いつも通りごく狭い地域で起きる事件であることに変わりはないのだが、話自体はめちゃめちゃデカい。国家レベルの話である。
ここまでデカイ話をしてしまうと、次の事件がすごくセコイものに感じられてしまうので、結果として最終刊となってしまったのかも。でも、ディーン・クーンツもほとぼりが冷めた頃に、Odd Returnsとかのタイトルで第5弾を出すかもね。
そもそもオッド・トーマスは、大惨事が起きることを、謎の黒い影、ボダッハの大量発生で知るのに、今回は一匹も出て来ない。全く違う方法で知ることになる。それはそれで面白い展開ではあるが。終盤の活躍ぶりもオッド・トーマスらしからぬ活躍ぶりで、まるで007かって感じ。
死んだ元恋人、ルエリン・ストーミーのことも何の進展もないし、きちんとけじめをつけてね、クーンツさん。
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