2010年5月29日土曜日

9〈ナイン〉 9番目の奇妙な人形 (2009 アメリカ)

★★★★

シェーン・アッカー監督が作った11分の短編アニメを気に入ったティム・バートンが製作者として参加して、同じくシェーン・アッカー監督が新たに長編アニメとした作品。

人間が戦争で滅んだ後の世界で、命を授かって生きている人形達という設定そのものが暗く、ストーリーも決してハッピーとはいえないのだが、それをそうと感じさせない作りが絶妙。

それはひとえに素朴で原始的な作りの人形達なのに、それぞれ個性的かつ魅力的なおかげだろう。人形ゆえに表情が大して動くわけでもないのに、なぜか表情豊かに感じてしまうのは不思議。

ファンボーイズ (2008 アメリカ)

★★★

スターウォーズ・ファンのための映画。

スター・トレック絡みのこともあちこちに出てくるのだが、ろくな出方をしてないので、スター・トレックの熱心なファン(あえてトレッキーと呼ばない)は観ない方がいいかも。スター・トレックのファンではないけれど、スターウォーズのファンでもない人というは観ない方がいい。何が面白いのかさっぱり分からないだろう。


スターウォーズとスター・トレックの出演者が何人かカメオ出演しているが、はっきり分かったのは二人だけだった。IMDBのトリビアのページで、誰がどんな役で出ているか、事前に知ってから観た方が楽しめるかもしれない。

2010年5月28日金曜日

パリより愛をこめて (2010 フランス)

★★★★

『パリより愛をこめて』なんて、不抜けたラブストーリーを連想させるタイトルだが、これぞアクション映画。アクション映画はこうじゃなくっちゃという爽快な作品。強くオススメだ。

リュック・ベッソン製作、ピエール・モレル監督の組み合わせは、おなじくこれぞアクション映画というオススメ作品だった『96時間』と同じ。この二人はいいねぇ。ハリウッド作品のアクション映画は、どこかでかったるい時間が流れたりするが、この二人はノンストップアクションが売り物。

しかし、これだけ面白いのに、上映してる映画館が少ないんだよなぁ。

2010年5月26日水曜日

アリス・イン・ワンダーランド (2010 アメリカ)

★★★

ものすごく遅ればせながら、昨夜、日本初のマスターイメージ3Dを設置した丸の内ルーブルで、アリス・イン・ワンダーランドを鑑賞。

原作の『不思議の国のアリス』では、愛らしくもなんともないキャラでさえ、魅力的で愛らしいキャラとして描いているため、魅力的なキャラに満ちあふれているが、それだけの映画。ストーリーはいたって平凡で、予想通りの展開で話が進行していく。『不思議の国のアリス』をちょびっとだけひねった程度の映画。

ちなみに、予告編で観る限り、何でもかんでも手前に飛んでくる演出が鼻につきそうだと前に書いたが、意外や意外、いかにもな3D演出はあまりない。逆に言うと2Dで十分な映画であった。3D効果が一番良いと思ったのは、エンドクレジットで出てくるキノコや花だけと言っても良いぐらい。ここは妙にリアルだった。

期待のマスターイメージ3Dは、映像はやや暗くなるものの、顔を傾けても映像がニ重になるようなこともないし、液晶メガネもRealDのような使い捨ての軽いもので疲れないし、全般的に好印象。

2010年5月23日日曜日

グリーン・ゾーン (2010 アメリカ)

★★★★

イラクで大量破壊兵器発見の特命を受けて動く部隊のロイ・ミラー上級准尉が、大量破壊兵器の発見を発見すべく必死に活動を続けるうちに、大量破壊兵器が見つからない理由を知る。

アクションは少なめだが、イラク人が国の再建に対する熱い思いを語るシーンとか、心に響くシーンもあり予想外の面白さ。

2010年5月19日水曜日

Odd Hours ディーン・クーンツ著

『オッド・トーマスの救済』の次作であり、かつオッド・トーマス・シリーズの最終作『Odd Hours』のキンドル版を買うのを見送るようなことを以前のエントリで書いたが、結局買ってしまった。

ただ、先週の土曜日は7.99ドルのセールスをやっていたのに、昨日はもうセールスをやっておらず、定価の9.99ドル。ほんの数日の差で200円損してしまった。たかが200円、されど200円。

iPadを買う予定なので、iBooksで買って読もうかとも思ったが、大きいiPadを電車通勤に持って歩く気は全然しないので、やはり通勤時に読むならiPhone用のキンドルアプリ上で、amazon.comから買ったキンドル版を買うのが良さげ。

2010年5月16日日曜日

THE 4TH KIND フォース・カインド (2009 アメリカ)

★★1/2

映画『未知との遭遇』は、異星人との第三種接近遭遇を描いた映画だったが、それより一歩先の接触を意味する第四種接近遭遇を描いたのが本作。

ということなんだけど、うーん、なんだろう、この微妙感は。

予告編でもやっていたが、実際にアラスカのノームで、精神科医が街の住人の話を聞いているときの映像を再現フィルムのように撮影した形で進行するのだが、なんと言っても本当のインタビューの映像だという、その映像がなんともウサン臭い。肝心のところになると、ノイズが入って画面が何にも見えなくなるし。

信じるか信じないかはあなた次第だと、ミラ・ジョヴォヴィッチは仰るのだが、これを信じるのはちょっとなぁ。あまりにインチキ臭くないっすか?

2010年5月15日土曜日

オッド・トーマスの救済 ディーン・クーンツ著

オッド・トーマスのシリーズ第三弾のオッド・トーマスの救済 (ハヤカワ文庫)を一気読み。

実は、前作の『オッド・トーマスの受難』のときにも書いたが、英語版(原題『Brother Odd』)は以前読んだので、実質、読み返しということになる。

自分のメモ書きによると、2008年1月に Brother Oddを読み始めたとなっているから、たぶんアメリカに出張したときに買ったのだろう。空港で買ったことは覚えているが、どの空港だったか、どのような機会だったかは覚えてないけど。

途中、量子がどうしたこうしたというくだりがあるのだが、英語ではさっぱり意味が分からなかったので、日本語なら分かるかと思ったが、日本語でもやっぱり分からないのであった。単語を知らないとかそういう次元じゃなかったのね。

第一作の『オッド・トーマスの霊感』ほどの感動作ではないが、面白いことには代わりが無い。オッド・トーマス・シリーズは、どの作品も傑作ぞろい。いよいよ次の『Odd Hours』がシリーズの最終作品。元恋人のストーミーと再開することになるのだろうか。そうなると涙必至か。

日本語版は大体7ヶ月ごとに出版されているようなので、最終作の出版は今年の12月か来年の1月ということになる。うーん、待ち遠しい。

ディーン・クーンツの文章は簡単なので、英語版で読んでも全然問題ないから、Amazon.com でキンドル版を買って、iPhoneで読もうかなぁ。たった7.99ドルの720円ぐらいだし。日本の文庫版を買うより300円ぐらい安い。

もっとも英語版を読んでも、やっぱり日本語版も読みたくなっちゃうので、結局高くつくことになるか。

2010年5月13日木曜日

ボーダー (2008 アメリカ)

★★★1/2

ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノという超大物二人が共演しているにもかかわらず、日本での配給権を持っていたムービーアイという会社が倒産したため、公開の目処が立っていなかった本作。日活が配給権を取得してくれたおかげで、一応、全国上映されるようになった。

「一応」と書いたのは、確かに全国的に上映されているが、ほとんど単館上映に近いから。どこで上映されているかは、公式サイトでチェックされたし。

モーガン・フリーマンとアントニオ・バンデラス主演の『ザ・エッグ』も座礁しかけたが、こちらも同様に日活が配給権を取得して、ボーダーに引き続いて上映されるので楽しみだ。

ただ、ザ・スナイパーのエントリで書いたが、モーガン・フリーマンって、もちろん良い映画に出てるんだけど、とんでもない駄作や自主制作映画のような映画にも出たりするから、どうも信用できないんだよなぁ。

『ボーダー』と『ザ・エッグ』の公式サイト

2010年5月8日土曜日

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル (2010 日本)

★★★

笑えるところが少なすぎ。TRICKらしいバカバカしさが少ないのは残念。上田と山田の掛け合いも少ないし。矢部警部補の出番も少なすぎるし。ちょっと、いや、かなーり不完全燃焼だぞ。

それというのも、自称霊能者達が殺しあうという、以前にもあったパターンにしたからだろう。霊能者が多ければ多いほど、その霊能者達を描くシーンも増えるので、その分、山田&上田のシーンが減ってしまう。同じパターンを使うなら、怪しげな教団に乗り込む話にしたほうが良かったのでは。

ところで、公開初日に観たのだが、子供連れの人が多かったのが意外。これ、子供映画じゃないのに。不思議だなぁ。子供には分からない、というか、30代、40代ですら分からない小ネタもあるというのにね。もちろんコテコテの笑いどころでは、子供も笑っていたけど。

あと、田舎 or 郊外にしか出店しない、ファッションセンターしまむらの小ネタは、都会で生まれ育った人には分からないネタだろう。私が観たところは、くすくす笑いが出た正に郊外の映画館だ。(断じて田舎ではない。なにしろユニクロはもちろんのこと、ZARAだってあるし、H&Mだってあるのだから。えっへん。ZARAやH&Mと肩を並べて出店しているファッションセンターしまむら。)

目くらましの道 ヘニング・マンケル著

今週読んだ目くらましの道 (創元推理文庫)は、かなり面白いミステリ小説だった。

後書きによると、スウェーデンの田舎町イースタの警察官、クルト・ヴァランダーを主人公とする本シリーズは、本作が第5作目とのこと。第1作の『殺人者の顔』は読んだが、それ以来ということになる。こんな面白い作品なのになんで今まで見逃していたかな。

第2作の『リガの犬たち』、第3作の『白い雌ライオン』、第4作の『笑う男』も急きょネットで注文。本作の中でも前の作品で起きた事件のエピソードと思しき描写がちょこちょこ出てきて気になったし。

スウェーデンの警察小説というと、『笑う警官 (角川文庫)』を代表作とする、マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールーのマルティン・ベックのシリーズが有名だが(と言っても、70年代のことなので、若い人達は知らないだろうが)、それ以来ということになろう。

アメリカやイギリスを舞台とする警察小説は、それこそ腐るほどあるが、スウェーデンを舞台としていると、国の制度、警察の制度、国民性などが違うため、警察小説もやはり違う味わいがある。

2010年5月7日金曜日

IMAXデジタル増設

2010/4/27の文化通信ブログ「東レクがIMAXデジタルシアター新設」によると、東京地区に2つ、神奈川地区に1つ、兵庫地区に1つ、広島地区に1つ、IMAXデジタルシアターを増設するとのこと。

増設されるのが109シネマズだとするならば、兵庫は109シネマズHAT神戸、広島は109シネマズ広島で確定ということになる。

東京には109シネマズは木場にしかないので、109シネマズ木場の他にもう一カ所、東急レクリエーションが経営する単館の映画館に導入されることになる。例えば数寄屋橋の丸の内ルーブルとか、渋谷、新宿、池袋のどれか。

神奈川には109シネマズは、グランベリーモール、港北、MM横浜の3ヶ所にあるが、みなとみらいは川崎に近すぎるので導入はなかろう。となると、グランベリーモールか港北で決まりか。109シネマズ以外では、横浜にムービルもあるが、いくらなんでもムービルにそんなお金をつぎ込むことはしないだろう。川崎に近すぎるのはMM横浜と一緒だし。

グランベリーモールの近くには、つきみ野のワーナー・マイカルしかなく、競争が激しくなさそうなので、あえて導入するかどうか。もし導入すれば、田園都市線沿線のみならず、多摩地区の映画ファンにとってもありがたい話だろう。

一方、港北は歩いていける距離にワーナー・マイカルが、車で10分程度のところにTOHOシネマズがあり、競争が極めて激しい。しかも、109シネマズの施設が一番しょぼく、3D上映施設も入ってないため、閑古鳥が鳴いており一人負け状態。

しかし、港北店は、109シネマズにとって1号店。このまま衰退の道を辿らせるだろうか。ここで一気に挽回を図るべく、IMAXデジタルを導入してもらいたいものだ。まぁ、順当に考えればグランベリーモールだろうけど。

2010年5月2日日曜日

オーケストラ! (2009 フランス)

★★★★

月に囚われた男』でも書いたことだが、こんな面白い映画がどうして単館上映なのか。理解に苦しむ映画界。『月に囚われた男』に引き続き、今回もチネチッタ川崎で鑑賞。



30年前に、ソ連のボリショイ劇場管弦楽団を解雇された指揮者と楽団員達。もう一度、演奏したいという強い思いから、超無理やりパリ公演を実現させる。


コメディなので基本的に都合の良い展開で話は進行するが、終盤は感動の涙無しには観られない。普段、クラシックは聴かないが、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴きにコンサートに行きたいと思わず思ってしまう。

第一バイオリンの役を務める女性はどこかで観たなぁと思ったら、『イングロリアス・バスターズ』で劇場の女性支配人の役をやっていたメラニー・ロラン。美人だけどちょっと気の強そうな顔がどちらの役にもぴったり。