2009年12月30日水曜日

シカゴ・ブルズ対インディアナ・ペーサーズ


シルク・ド・ソレイユのBanana Shpeelを観た後、はごして、NBAのシカゴ・ブルズ対インディアナ・ペーサーズの試合を観戦しに行った。

まずシカゴ・ブルズの本拠地のUnited Centerという会場がデカいので仰天。2万1千人入るそうだが、試合が始まる頃には満員。

NBAの試合を観るのはこれが初めてだが、スポーツというよりはエンターテイメントだね。試合前の演出が、これからプロレスが始まるのかと思わせるような派手なもので、これにも仰天。

また、ハーフタイムショーがあることは知っていたが、試合中、どちらかのチームがタイムアウトを取るごとに、コートにアクロバット、ブレイクダンス、ドラムのパフォーマー達が出てきて、客を盛り上げることにもさらに仰天。おいおい、タイムアウトの最中だぞ?コートの脇では、監督が選手達に指示を与えたりしてるはずだが、ジャマにならないのか?

ジャマにならないのか、といえば、試合中、観客全員にできる限りの大声を出させるイベントにも仰天。その間、観客の目はスクリーンに釘付けになって大声を出しているだけで、その間に得点が入っても、誰も観てないので拍手も無い。あれだけ大声出してると選手の気も散るだろう。いいのか、こんなことで。

気が散る、といえば、敵のチームがフリースローをするときは、その後ろに座ってる観客達があらかじめ配られている風船や看板などを振り回して気が散るようにすることにも、くどいようだが仰天した。真面目に競技をしようという気はないのだろうか。

私はテニス、水泳、マラソンなどのストイックな個人競技しかしたことないので、こういうエンターテイメント系のスポーツは感心しないなぁ。

ちなみに、このUnited Ceterでは、今日はバスケットボールの試合をやってるが、明日はアイスホッケーの試合が開催されるそうだ。なんと、このバスケットコートは氷の上に板を敷いているのだそうで。NHLの試合もきっとNBA同様エンターテイメント系なのは想像するに難くないな。

Banana Shpeel

たまたまシカゴで上演されていたシルク・ド・ソレイユの『Banana Shpeel』というパフォーマンスを観た。シルク・ド・ソレイユの公演と思えないほどガラガラ。欧米では夜に比べて客が少ないのが常のマチネーだったせいもあると思うが、第1部が終わって休憩のときに帰ってしまう客もいたので、評判が悪いのかもしれない。

新しいヴォードビル・ショーと銘打っているだけあって、通常のシルク・ド・ソレイユの公演と違っていわゆる大掛かりの見せ物は皆無。タップダンスとコメディショーを中心に合間にジャグリングやアクロバチックなどの個人芸が幾つかはさまる感じ。総じてかなり地味め。丁度1年前にニューヨークで観たWintukも地味だったが、Banana Shpeelはそれ以上に地味かも。

コメディショーも、普通のシルク・ド・ソレイユのコメディは、一切喋らず動きだけで笑わせるものだが、ここのコメディは基本的に喋りが中心なので、何を喋ってるのか分からないところもあった。

1月3日までシカゴで公演したあと、ニューヨークに移ることは決まっているが、その後の日程は発表されていない。もしかすると、シカゴとニューヨークだけなのかも。

2009年12月29日火曜日

今年一番売れたゲーム

今朝のUSA Today紙によると、今年売れたゲームソフトの順位(11月までの時点)は以下の通り。

  1. Call of Duty 2: Modern Warfare 2 (Xbox 360) (Nov 2009) 420万本
  2. Wii Fit (Wii) (May 2008) 350万本
  3. Wii Sport Resort (Wii) (July 2009) 240万本  
  4. Mario Kart Wii (Wii) (Apr 2008) 220万本
  5. Wii Play (Wii) (Feb 2007) 210万本
  6. Halo 3 : ODST (Xbox 360) (Sept 2009) 200万本
  7. Pokemom Platimum  Version (DS) (Mar 2009) 190万本
  8. Call of Duty 2: Modern Warfare 2 (PS3) (Nov 2009)  190万本
  9. Madden NFL 10 (Xbox 360) (Aug 2009) 150万本
  10. New Super Mario Bros. Wii (Wii) (Nov 2009) 140万本
こうしてみると、Wiiの人気は根強いが、Wiiで今年発売されたゲームは、Wii Sportだけ。ソフト不足は深刻。一通りWiiソフトが行き渡ったら売るソフトがなくなってしまう。もっとも2007年に発売されたソフトが未だに7位にランクインしており、人気が持続しているので、当分安泰かもしれない。

一番深刻なのは、アメリカにおけるPS3の人気の無さだ。ビッグタイトルのCall of Duty 2がなかったら、ランキングに一つも入ってこないところだ。

一方、Xbox 360もCall of Duty 2、Halo、Madden NFLというシリーズものしか売れてないのも問題だろう。シリーズものに飽きたらどうなるのか。次のビッグタイトルを出さないと。

しかし、Call of Duty 2は、Xbox 360とPS3を合わせると、610万本と他を圧倒する売り上げだ。

日本では、やれ草食系だの肉食系だの言ってるが、非現実的なアニメ系のグラフィックのゲームしか売れず、Call of Duty 2のようなリアルで激しい戦闘が展開されるソフトはさっぱりなところからして、実際には日本人は基本的に皆、草食系だと言って過言でなかろう。これが狩猟民族と農耕民族の違いということなのか。

2009年12月28日月曜日

Lou Mitchell'sで朝食


シカゴのLou Mitchell'sという、朝食で有名な店に足を運んでみた。行列ができる店らしいが、開店直後だったおかげで、すんなり入れた。

名物は写真のジャンボ・オムレツ。

写真では大きさが分からないが、実際かなり大きい。でも、大きいだけじゃなくおいしかった。私は、もうちょっと火が通ってないものが好みだったが。後ろの席の人は細かく注文していたから、好みがある人は言えばいいようだ。

ケチャップをかけて食べるのが前提のようで、結構薄味。ホット・ケチャップを持ってくるからちょっと待っててと言われて出されたのが、巨大なタバスコ。辛いものが好きな人には嬉しいかも。出されなかったら、ホット・ケチャップをくれと言えば出してくれるだろう。(その後、ホテルのラウンジでも朝食のスクランブルエッグにケチャップではなくタバスコが出てくるので、軽く塩とブラックペッパーをかけてからタバスコをかけてみたらおいしい!卵料理とタバスコって相性いいのを初めて知った。)

付け合わせの薄切りポテトもちょっと焦げた感じが大変美味。右端にちょっと写ってるパン(二切れついてくる。)もバターがたっぷり塗られていて、これまたおいしい。右上に写ってるフレンチ・トーストは追加注文で頼んだものだが、シナモンが効いててこれまた素晴らしい出来。オムレツよりも、むしろポテト、トースト、フレンチ・トーストのほうがおいしいと思ったぐらいだ。

ちなみに、店に入ったときに小さいドーナツを全員に配っていて、食後にはバニラアイスクリームがついていた(お腹一杯だったので断ったけど)。いつもそうなのか、クリスマスシーズンだからなのかは分からない。

場所は、ユニオン・ステーションの1ブロック西。ループ内のエリアからだったら歩ける距離。行きは電車で行ったが、帰りはぶらぶら散歩がてら歩いて帰った。-6℃ではあったが。

公式サイト

ホテルでゆったり

マイルで乗ったおかげで飛行機代がかからなかったので、ホテルはちょっと良い部屋にしてみた。

エグゼグティブ・スイートという部屋で、写真で分かるようにベッドルームとリビングが分かれている。ベッドルームとリビングに、一つずつ37インチTVがある。洗面所も2つ。

かなりゆったりした部屋だが、なんと一泊199ドル。一人9,000円しかしない。冬のシカゴは観光客が少ないので部屋代が安いのだ。

しかも、エグゼクディブフロア専用のラウンジで、コンチネンタル・ブレックファーストがタダで食べられる。またスナック類やソフトドリンクも終日食べ放題、飲み放題。とってもリーズナブルなのであった。

部屋の正面に見えるのは、映画ファンなら見覚えがあるかもしれない、トウモロコシに似ているMarina Towersだ。

スティーブ・マックイーンが実在した有名な賞金稼ぎに扮した、マックイーンの遺作となった『ハンター』で、追いつめられた犯人が左側のビルから車に乗ったまま転落するシーンは有名。

思い出せない人・知らない人は、このビルの公式サイトから動画を観られる。(3枚目の写真の右側にリンクあり)


ちなみに、シカゴは毎日軽く雪が降っており、公園はこの通りプチ雪景色。道路にも積もってるが、塩が撒かれているので凍ったりせず、安心して歩ける。気温は-6℃ぐらい。着込んでるので体は寒くないが、顔が冷たくて凍ってくるのが辛い。

2009年12月27日日曜日

ボルト(2008 アメリカ)

評価:★★★

機内鑑賞したが、映画館で3Dで観ていれば多少は評価が上がったろうか。
いや、そうは思わない。

この映画の評価が上がるポイントは、イヌ派かネコ派かということであり、イヌ派なら喜ぶのだろう。イヌは正義の味方で猫は悪い奴の手先というステレオタイプの描かれ方をしており、そう意識するかどうかは別としてイヌ派なら総じて良い印象を持つのでは。

映画自体は可もなく不可もなくという感じで大人が楽しめる内容ではない。やはり大人も楽しめる3Dアニメはピクサーで決まりということだろうか。

第9地区 (2009 アメリカ、ニュージーランド)

評価;★★★1/2

2009年にアメリカを始めとする多くの国で公開され、絶賛された低予算映画。昨年末にアメリカの各メディアが発表した2009年公開映画ベスト10にもかならずランクイン。

そんな話題映画なのに、日本では、ようやく4月に公開。どうしてこんなに遅いのかね。公開してくれるだけマシという声もあろうが、日本では公開されない映画が多すぎる。

問題はどこにあるのだろう。洋画を観ない客が悪いのか、話題作でも公開してくれない配給会社が悪いのか。ニワトリが先か卵が先かの話なのかもしれない。

私は、一足早く機内鑑賞となった。評価は劇場で再鑑賞後、見直すつもりだ。

南アフリカのヨハネスブルグ上空に現れた巨大宇宙船。乗っていた宇宙人を難民として受け入れて20年。だが住民とのトラブルが絶えなかったため、事態解決に超国家機関が乗り出したが、このことが意外な事件に発展してしまう。

ロード・オブ・ザ・リングスのピーター・ジャクソン監督がプロデュースした低予算で作られたドキュメンタリータッチのSF映画。製作陣も俳優も無名揃い。全般に亘ってチープ感ありありだし、万人受けする内容ではないが、カルト的人気が出そうな作品だ。

主役の男優は、映画出演が2本目と全くの無名だが、今回の作品へのキャスティングはぴったりだ。ちょっと気が弱そうでいかにも出世しそうにない役を好演している。

2009年12月26日土曜日

サクララウンジで走り回る子供

今日からシカゴに遊びに行く。シカゴには1982年の2月に一度行ったきりだから、ほぼ28年ぶりということになる。

1982年は、記録的な大寒波が米国東海岸を襲った年で、行く直前には首都ワシントンDCを流れるポトマック川に飛行機が墜落し、凍った川に浮かぶ乗客達を救出する映像が生放送で放映され衝撃だった。当時大人だった人はみんな覚えているだろう。(エア・フロリダ90便墜落事故

シカゴも寒くて-20℃を下回っていた記憶がある。分厚いダウンジャケットを着ていたが、帽子を被っていなかったため、頭が締め付けられるように痛くておちおち街を歩いていられなかった。

その体験を生かして今回はフリースの帽子を2種類持ってきた。ジーンズの下にはくサーモタイツも買い備えは十分。もっとも今冬は比較的暖かいようで、たまに-15℃まで下がる日もあるようだが、おおむね-10℃以上の日が続いているようだ。と言っても東京っ子の私には十分すぎるぐらい寒いのだが。

あっ、今、ふとこのエントリのタイトルを見て驚いた!そうそう、元々はサクララウンジ(JALのビジネスクラス用のラウンジ)を走り回っている子供が、やたら沢山いて落ち着かなくてイヤだという話を書こうと思っていたんだった。すっかり話がそれてしまったよ。というのも、うるさいガキどもがいつの間にかみんないなくなってしまったから。どこ行きの便の客だったんだろうな。

今はソファで横になりながらゆったりと、こうしてInspiron Mini 9でブログを書いていれて余は満足じゃ。

あ、ちなみにお金払ってビジネスクラスに乗る訳ではない。JAL再建が今後どうなるか分からないので、溜まったマイルを少し使っておこうと思っただけ。

でも、そう思いついた時期が遅すぎたので、席が空いてるフライトはモスクワ行きかシカゴ行きぐらい。冬のモスクワは本当に何もすることがなさそうだったので、こうしてシカゴに旅立とうとしている次第。

2009年12月24日木曜日

2009年封切の映画、ベスト10

2009年に日本で封切りされた映画の中で、私が映画館で観た映画から選ぶマイ・ベスト10。

今年封切りでも飛行機内で観たものや、DVDやBlu-rayで観たものは、スクリーンが小さいし、音響の面で公平じゃないので除外。

今年観た映画は一番下にリストアップするが、2009年の1月上旬に観たものだと2008年12末公開のものが混じっているかもしれないがご容赦を。あと、あくまで日本公開日を基準としているので、本国では2008年以前製作の映画も混じっている。でも、リストに入っているが、ほぼ1年前に観た作品の中には、どんな映画だったかほとんど思い出せないものが何本か...。

勘定してみると、観たけど観たことを忘れたものもあるかもしれないが、51本観たようだ。1年が52週だから、ほぼ毎週末、映画館に足を運んでいることになる。6月23日以降は夫婦で50割引が適用されるようになり、二人で計2000円になったけど、それでも年間に映画館に落とした鑑賞料金は、夫婦で10万円を軽く超えるわけだ。特に最近は川崎IMAXに足を運ぶ機会が増えており、二人で4,400円かかって結構な出費だからなぁ。

さて、前置きはそれぐらいにして、マイ・ベスト10は以下の通り。

第10位
ウルヴァリン X-MEN ZERO
007 慰めの報酬とどちらにしようか悩んだ。他にも何作品か10位クラスの作品はいくつかあったが、ウルヴァリンがカッコ良さに惚れて本作を選択。

第9位
トランスポーター3 アンリミテッド
第2作は駄作だったが、3になって面白さが大復活。シリーズ3作で一番面白いかも。

第8位
96時間
痛快アクション映画。第9位の『トランスポーター3 アンリミテッド』と同じ分野の作品でかぶるが、だからと言って価値が下がるわけでもないので。

第7位
レスラー
不器用に生きるプロレスラーの生き様が熱かった。

第6位
セント・アンナの奇跡
あまり話題にならなかったのが惜しい良作。感動の涙なくして見られない軽めの戦争映画。

第5位
スラムドッグ$ミリオネア
なんか去年の映画という感じがするので選ぶのを躊躇するが、日本では今年封切り。随分前に観たので記憶が薄れてしまったが。

第4位
アドレナリン:ハイ・ボルテージ
おちゃらけ映画がまさかの第4位。本気で作ったお馬鹿映画。

第3位
スター・トレック
スター・トレックの映画版を観るのは初めて。TV版のスタートレックもほとんど観たことなかったのだが、こんなに面白いとは。

第2位
3時10分、決断のとき
邦題通り、やると決断した男の生きざまがスゴい。こういう良作がほとんど話題にもならずにひっそり公開されるのは悲しい。確かに地味目な西部劇ではあるが、ラッセル・クロウとクリスチャン・ベール主演なんだから、もうちょっとなんとかならなかったのかねぇ>配給会社さん。

第1位
アバター
今年の第1位は『3時10分、決断のとき』で決まりだと思っていたが、今年最後の映画で大逆転。ブッチギリの第1位。結果として、第2位が渋い本物の西部劇、第1位がど派手のSF西部劇となった。

今年映画館で観た映画のリスト(アイウエオ順)

007 慰めの報酬
2012
3時10分、決断のとき
7つの贈り物
96時間
Disney's クリスマス・キャロル
G.I.ジョー
正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官
アドレナリン:ハイ・ボルテージ
アバター
アルティメット2 マッスル・ネバーダイ
イングロリアス・バスターズ
ウォッチメン
ウルヴァリン X-MEN ZERO
オーストラリア
カールじいさんの空飛ぶ家
グラン・トリノ
ザ・クリーナー 消された殺人
ザ・スピリット
ザ・バンク―堕ちた巨像―
ザ・ムーン
サブウェイ123激突
シャッフル
スター・トレック
スラムドッグ$ミリオネア
セント・アンナの奇跡
ターミネーター4
チェンジリング
トランスフォーマー リベンジ
トランスポーター3 アンリミテッド
ノウイング
パイレーツ・ロック
バーン・アフター・リーディング
パッセンジャーズ
パブリック・エネミーズ
ハリー・ポッターと謎のプリンス
バンコック・デンジャラス
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ホワイトアウト
マックス・ペイン
モンスターvsエイリアン
レイチェルの結婚
レスラー
レッドクリフ part II ー未来への最終決戦ー
ロックンローラー
ワールド・オブ・ライズ
ワルキューレ
宇宙へ。
曲がれ!スプーン
天使と悪魔

2009年12月23日水曜日

アバター (2009 アメリカ、イギリス)

評価:★★★★★ (IMAX 3D 日本語吹替版を鑑賞)

5つ★でも足らないような気分だ。ただのSFアクションではない。感動して涙が出た。

この映画をDVDやBlu-rayで観ればいいやと思ってるあなた。家のTVではこの映画の感動を体験することは決してできない。たとえ家のTVが50インチでも。100インチスクリーンのホームシアターでも十分ではない。

鑑賞料金は高いけど、IMAX版を観て本当に良かった。これはもはや鑑賞ではない。疑似体験だ。

映画は、インディアンと戦う騎兵隊の舞台を宇宙に移したSF版の西部劇だ。ファンサービスだと思うが、『エイリアン2』の要素をすくなくとも3つ入れてあった。

一つ目が、シガニー・ウィーバー
二つ目が、カーゴローダー(今回は戦闘用に特化した戦闘用乗り物だが)
三つ目が、企業の営利目的のために命をなんとも思わないイヤな野郎

今回、IMAX DMR版を観たので、来週、シカゴのIMAXシアターで『Avatar: An IMAX 3D Experience』という本物のIMAX版を鑑賞する予定。

2009年12月20日日曜日

パブリック・エネミーズ (2009 アメリカ)

評価:★★★

同じジョン・デリンジャーを描いた映画として、どうしたって
ウォーレン・オーツ主演の名作『デリンジャー』と比べてしまう。

『デリンジャー』が完成されたギャング映画なのに対し、『パブリック・エネミーズ』はデリンジャーの生涯の後半のハイライト集のような感じ。ただ、各エピソード間の連続性が薄いうえ描き方が浅いので、仲間との深い繋がりや確執が全く描かれていない。ジョニー・デップとクリスチャン・ベールに頼った映画。かなり失望。

そういえば、『パブリック・エネミーズ』では、裏切る女性が赤いドレスを着ていなかった。あれ?「自分を破滅に追い込む女」を意味するLady in Redの由来ともなったぐらいだから赤いドレスかと思いきや、Wikipedia英語版の記事によると、実際にはオレンジ色の洋服を着ていたそうだ。この映画でもオレンジ色を着ていたから、それで正解のようだ。


(2009/12/21追記)ところで、私は『デリンジャー』やそれ以外の映画や本などでジョン・デリンジャーが射殺されたのを知っているが、それを知らずに観た人、特にジョニー・デップのファンというだけで観た女性は、ジョニー・デップがむごい殺され方をするのでショックを受けるんでないかね。

2009年12月16日水曜日

遠き面影 ロバート・ゴダード著 (講談社文庫)

ロバート・ゴダードの新作『遠き面影』はさすがの出来。ゴダードにハズレなし。

実直というか、素直というか、一直線というか、策士には到底遠い真っ直ぐな主人公が事件に巻き込まれ、どんどん深みにハマりつつも真相を探るという、お決まりのパターンだが、最後の最後までラストを悟らせず、読者に謎かけしたまま怒涛の勢いでエンディングまで一気読みさせる力量に衰えなし。

とは言うもののゴダード作品としてはやや小粒なので、このミス、文春ランキングなどの今年のミステリー・ランキングでは、他に優れた作品があったらトップ10入りは難しいかもしれない。逆にトップ10入りしても驚かないが。

後書きによると、ゴダードもこれで19昨目だそうで、それだけ書いていても、このレベルを保っていられるのは素晴らしい。例に出して申し訳ないが、スティーブン・ハンターなどとは大違いだ。

2009年12月13日日曜日

カールじいさんの空飛ぶ家(2009/米)

評価:★★★1/2

笑わせつつも涙がこぼれ落ちるシーンもあり、ほのぼのしていて大変結構だが、何回も何回も観たいかというとちょっと微妙かも。あと、ピクサー映画って子供も大人も楽しめる映画という路線で来ていたと思うけど、この映画は子供は本当に楽しめるのかしら。子供にはちょっと退屈ではなかろうか。

奥さんに先立たれた話にはめっぽう弱いので、この映画でも涙がほろり。妻とはよくケンカして険悪な雰囲気になったりするが、もし先立たれたら私はもう立ち直れないな。奥さんが亡くなると後を追うように亡くなってしまう方っているけど、おそらく私もそのタイプ。無気力人間になっちゃうかも。私のほうがだいぶ年上だから、普通にいけば私が数十年先にあの世に逝くからその心配はあまりしなくても大丈夫だと思うけど。

ちなみに3D版を鑑賞。3D映画も出たての頃は不必要にこちらに飛び出すようなシーンがあったものだが、そのようなわざとらしいシーンがなくて好印象。

2009年12月12日土曜日

Serious Sam: The First Encounter HD

ちょっと投稿の間が開いてしまった。

この前、投稿の間が開いたときは、Oblivionにハマってたせいだったが、今回は Serious Sam: The First Encounter HDにハマったせいだ。

2001年に発売されたSerious Sam: The First Encounterのグラフィックの精度を高くしただけのリメイク作品で、当時と全く同じ作品なのだが、なにしろオリジナル作品は神ゲーだと言われていただけあって、まもなく2010年になろうとしている現在プレイしても、やはり面白い。神ゲーは8、9年経ってもやはり神ゲーなのであった。

このゲームのことを知らない人は、公式サイトのムービーを観るべし。

と言いつつ、公式サイトのムービーでは今ひとつ分からないのだが、普通のFPSゲームに比べると、とてつもない数の敵が一気に襲いかかってくる。その大量の数の敵を強力な武器を使ってバリバリなぎ倒す爽快感がこのゲームの魅力。

弾も潤沢に補給されるので、マジメ系のFPSにありがちな弾が足りなくなるようなことにはならない。強力な武器でドンドンバリバリと撃ちまくれる。正に爽快。

シングルプレイでも面白いが、協力プレイをするともっと面白い。シングルプレイの時よりも、さらに大量の敵が出てくるし、シングルプレイの時と違って、作戦を考える必要がない。とにかく敵の中に突っ込んでいけばいい。シングルプレイでは死んだらおしまいだが、協力プレイでは死んでも弾を豊富に持った状態で生まれ変われるので。

また、公式サイトの作りがまるで、健康グッズの通販サイトのようなチープな作りになっているところから察せられるかもしれないが、ゲーム全般にわたってユーモアが溢れているのも魅力。FPSは、撃ちまくりの殺しまくりで気分が殺伐としがちだが、そんなことにはならない。また、映画や他のゲームをネタにしたセリフやシーンが出てきて、くすりとさせられるのも、他のFPSにはない特徴の一つだ。

2009年12月5日土曜日

20世紀の幽霊たち ジョー・ヒル著 (小学館文庫)

ジョー・ヒルの『20世紀の幽霊たち (小学館文庫)』は、非常に優れた短編集だ。

ジョー・ヒルは、スティーブン・キングの息子であることを隠すために、キング名を使わずプロフィールでも一切明かしていなかったが、売れてからその素性を明らかにした。親の七光りではないことを証明したわけだ。スティーブン・キングの息子ということでデビューしたら、良きにつけ悪しきにつけ色眼鏡で見られることは確実だから、その作戦は正解だったろう。

しかも、本作を読んだ限りでは、短編では巨匠スティーブン・キングよりもうまいかもしれない。もっともスティーブン・キングは、短編はあまり得意ではないような印象を受けるが。

一方、ジョー・ヒルの長編だが、処女作『ハートシェイプト・ボックス (小学館文庫)』も大変素晴らしい作品だ。いきなりこのレベルの作品でデビューしたのだから、売れないほうがおかしい。雰囲気や構成などはスティーブン・キングの作品そのもの。スティーブン・キングが別のペンネームで書いたのではないかと思うぐらい。素性を隠していたが、ジョー・ヒルはやはり父親の影響を強く受けているようだ。

米国では、『Horns』という次の長編が出版されているほか、2010年2月10日には『Locke &Key: Welcome to Lovecraft 』というコミック・ブック(挿絵はガブリエル・ロドリゲス)が出版されるということで、一日も早い日本語版の出版が望まれる。小学館さん、是非ともよろしくお願いします。

2009年12月4日金曜日

黄昏の狙撃手 スティーブン・ハンター著 (扶桑社ミステリー)

駄作としか言いようがなかった前作『四十七人目の男』で、スティーブン・ハンターは終わったと思った。
だが、その印象は、舞台が日本だったため日本人には粗が見えだけかもしれないとも思っていた。というか、そう信じたかった。

しかし、アメリカが舞台の本作『黄昏の狙撃手』を読んでも、その印象は変わらなかった。もうツッコミどころ満載で、ツッコミどころをご都合主義で肉付けしたような作品だ。

作者が心を入れ替えない限り、やはり「スワガ—」シリーズは終わったようだ。今年、アメリカでは「ボブ・リー・スワガ—」シリーズの最新作『I, Sniper』が出版されたので、そのうちに日本でも翻訳が出るだろうが、もう読まないぞ。

しかし、スティーブン・ハンターの「ボブ・リー・スワーガー」シリーズとその父親の「アール・スワガ—」シリーズは、以前は大変良い小説だったのに、いつからこのようないい加減な作品になったのだろう。

『四十七人目の男』の前の作品は、2004年に出た『ハバナの男たち』だが、それは面白い作品だったようなかすかな記憶がある。少なくとも腹が立った印象は全くないから、この5年の間に、作品の質が随分落ちたということだろうか。

作品の質が落ちたために読まなくなったシリーズものとしては、F. ポール・ウィルソンの「始末屋ジャック」シリーズや、クライブ・カッスラーの「ダーク・ピット」シリーズがあったが、残念ながら「スワガ—」シリーズも仲間入りだ。

シリーズものでも、作品ごとに質が多少上下することはあっても、一定のレベルの作品を出し続けている作家が多い中、このように極端に質が落ちる作家というのはどうなんだろう。もう惰性で書いているのか、十分に稼いでしまったからやる気を失ってしまったのか、質の悪い作品でも売れてしまうため慢心しているのか分からないが、元ファンとしては寂しい限りだ。

ところで余談だが、登場人物の一人が数独を好きだという箇所があるのだが、翻訳の公手成幸氏は、数独を知らないらしくスドクと翻訳していた。数独を知らない人ってまだいるんだなぁ。しかし、翻訳者としては手抜きだろう。プロならば、知らない単語は調べたほうがいいのでは。

Google IME

提供が始まったばかりのGoogleのインプットメソッドをインストールしてみた。

ダウンロードはこのページから。Googleの製品なので当然無料だ。

今、そのGoogle IMでこのエントリを書いているが、反応がほんの気持遅い気がしなくもないけど、変換効率は良い。MS-IMEが嫌いなので(かと言って、XP以降、ATOKも入れてない)、MS-IMEよりはいいような気がするのでしばらく使ってみよう。

ついでにあとで Mac OS Xにもいれてみるが、OS X標準IMのことえりよりは断然良いような予感。

ということで、OS X版の Google IMを入れてみたが、速度はことえりのほうが断然速い。ただ、変換効率は予想どおりGoogle IMのほうが優れているかも。しばらく使ってみることにしよう。というか、このままずっとGoogle IMになってしまう予感。ああ、またしてもGoogleの狙い通りにGoogleに取り込まれてしまう。メールは完全にGmailに移行してしまい、PC、Mac、iPhoneいずれもGmailに完全に依存。大丈夫なんかね、これだけ一つの企業に依存してしまって。