2009年11月30日月曜日

曲がれ!スプーン (2009 日本)

評価:★★★

映画館で邦画を観るのは久しぶりで、高校生の時に観た「八甲田山」以来。というのは、さすがにウソで、実際には「崖の上のポニョ」以来だが、劇場で観た邦画の本数は、この20年で10本いってないことは確実だ。

本作の予告編で、これは面白そうと直感して劇場に足を運んだが、私の直感も当てにならないことが判明。つまらなくはないが、期待値は大幅に下回った。もっと笑える映画だと思ったのにな。クスりとするのが精一杯。笑いの閾値が相当低くないと、声出して笑えない。

全般的に、TVの2時間ドラマのようなチャチな作りと内容。映画館で1800円払う価値はない。私は夫婦50割引で、二人で2000円だったが、それすら勿体無かった。TVで観るので十分だ。

というか、この映画は最初から、DVDで観ることが前提のようで、スクリーンの比率はおそらくTVと同じ16:9。劇場映画としては横幅が狭い。

2009年11月29日日曜日

チャイナ・レイク メグ・ガーディナー著(ハヤカワ文庫)

エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)を受賞しており、スティーブン・キングが飛行機の中で一気読みして絶賛したというのだが、そんなに絶賛するほどの出来かしらというのが正直な感想。確かに中盤までは面白いし、一気に読ませるのだが、後半は妙にご都合主義。

また、主人公が弁護士資格を持つSF作家という設定なのだが、これもどうだろう。作者自身がスタンフォード大学のロースクルースを卒業した後、作家をやっていることをそのまま反映したようだが、SF作家である必然性がゼロ。SF作家に関するくだりも少し出てくるが、物語の進行上、特に意味はない。

とはいえ、これがデビュー作ということを鑑みれば、結構良い。次の作品も読んでみようと思うレベルには達してる。

聖地チベット展

先日、上野の国立博物館でやっていた『御即位20年記念 特別展「皇室の名宝―日本美の華」 』展覧会に行ったときにチラシで知った、上野の森美術館でやってる「聖地チベット展」に行ってみた。

どんな内容なのかよく分からずに行ったが、今年行った展覧会『トリノ・エジプト展』、『海のエジプト展』、『御即位20年記念 特別展「皇室の名宝―日本美の華」 』、『THEハプスブルク』(他にも江戸東京博物館の展覧会など幾つか行ったが、思い出せない)の中で、この『聖地チベット展』が一番良かった。

インド仏教をルーツとするチベット仏教の仏像や神像は、同じ仏教と思えぬ日本の仏像・神像とはまったく違う造形で、かつその精巧な出来が素晴らしい。展覧会では、大抵、音声ガイドを借りるが、今回も詳しい説明で大変良かった。



なお、音声ガイドで流れたチベット密教の読経が良かったので、ミュージアムショップでCDを購入。でも、ショップでは2,500円だったが、Amazonでは「Sacred Tibetan Chants」 1,854円。ちぇっ、調べなければ良かった。

2009年11月23日月曜日

2012 (2009 アメリカ)

評価:★★★

ストーリーは一直線で意外性はなくほぼ予想通りの進行。もうちっとひねりがあっても良さそうなもんだが。監督は客をほろりとさせようと思われたシーンも予想通りなので、まったく感動なし。

大地が裂け火を噴き、火山礫が降り注ぐ恐ろしい光景は大したものだったが。それにしても、大陸が移動している時代に生きていた恐竜はこういう光景を目にしたんだろうなぁと関係ないことを考えつつ観てしまった。

2009年11月22日日曜日

イングロリアス・バスターズ (2009 アメリカ ドイツ)

評価:★★★★

CMでは、笑えるおバカなコメディを予想させたが、意外や意外ちょっとグロなアクション映画。ツッコミどころはあるものの見応え十分。

いつもしかめ面で強い訛りで喋りまくるアルド中尉ことブラッド・ピットも魅力だが、ナチスのランダ大佐を演じたクリストフ・ヴァルツと、ユダヤ人のショシャナを演じたメラニー・ロランが大変魅力的。

ところで、私が観に行った劇場では、イングロリアス・バスターズを鑑賞した人にTシャツなどが当たるキャンペーンをやっていた。ところが、そのTシャツのサイズは、SとMだけ。

は?なんで?

子供が対象の映画ならそれで良いが、この映画、R15指定で子供は観に行けないんですけど。一体何を考えるとそういうことになるんだろう。というか、何も考えてないから、そういうことになるんだろうけど。

2009年11月18日水曜日

災いの古書 ジョン・ダニング著 (ハヤカワ文庫)

またやったしまった。これ、2年前に読んだ本じゃないか。平積みになってるから、てっきり新刊だと思ったのに、「ハヤカワ文庫の100冊」というフェアで並んでたようだ。買う前にちゃんと奥付で発行日を確認せんといかんな。

読んだ時のメモによると、かなり面白かったようだが、かと言って、私はどんなに面白くても読み直すことはないので、まったくの無駄となってしまった。

2009年11月16日月曜日

テキストサーファー ゲル


私の世代ではおそらく高級消しゴムのイメージがあるドイツのステッドラー社が販売している「テキストサーファーゲル」という蛍光ラインマーカーをご存じだろうか。

ケータイWatchの「本日の一品」コーナーで売り切れ続出と紹介されて以来、売り切れアクセルがさらにグイッと踏みこまれて売り切れ速度が加速した思われる品だ。というか、私もこの記事でその存在を知ったので、後からアクセルを踏んだ口だ。

文具店を巡ったが輸入品なので取り扱ってなかったり、売り切れていたり。Amazonでも売り切れ。さてどうしたものかと思っていたが、ここなら在庫あるんじゃないの?と思われる店を思いついた。行ってみると案の定、豊富に在庫が。

それは成人男子があまり足を踏み入れない店、PLAZAだ。以前、SONY PLAZAという店名だった頃は男が行っても楽しい輸入雑貨や文房具が揃っていたが、最近はすっかり女子高生、女子大生、OL向けの品揃えになっており、男が行かない店になった。おかげで、「カワイイ」品物ではない実用品の本品は、女子高大生やOLの心の琴線に触れなかったらしく、在庫が豊富にあった。

ただ、試し書きでキャップが外れないようにPLAZAが貼ったセロテープ(川崎ラゾーナ店だけかもしれないが)のせいで、ペンがベトベトになっていのは頂けなかった。ケータイWatchの記事あるように、この製品は使うとクレヨンのように減るため、試し書きをされると商品価値が落ちてしまうからやむを得ない措置ではあるのだろうが。(なお、もともと製品に簡単にキャップが外れないシールが貼ってあるのだが、PLAZAはさらに追加でセロテープを追加してる)

使ってみると、なかなか不思議な感触だ。妙に滑らかで、手ごたえなくスルッと紙の上をなぞる感じが新鮮。INKJET SAFEと書かれているように、インクジェットやサインペンのような水性インクで書かれた文字の上をなぞってもにじみにくい(水性インクが乾く前になぞると、さすがにかすかににじむ)。

欠点はキャップが本体軸の後ろに刺さらないことだ。キャップが刺さらないとキャップを紛失してしまいそうだ。2、3日キャップをせずに放置しても乾かないとステッドラー社の製品紹介ページに書かれているが、そもそも本体軸に刺されば紛失しないわけで、これはぜひ改良してもらいたい点だ。

オッド・トーマスの受難 ディーン・クーンツ著 (ハヤカワ文庫)

前作のオッド・トーマスの霊感は、ディーン・クーンツの作品の中でもトップクラスの出来だったが、その第二弾にあたる本作オッド・トーマスの受難は、一気に読ませる面白い作品ではあるが、前作ほどの感動は呼ばない。ちょっと涙がホロっと来る良いセリフはあったけど。

オッド・トーマスのシリーズは全4作で、次の「Brother Odd」はもう原著で読んだが、翻訳が出たらまた是非読みたい。第3作から読んでしまったので、今一つ状況がつかめないところもあったので。でも、早く読みたい気がする一方で、あと2作しかないから終わって欲しくないので読みたくないという矛盾した複雑な思いもある。

2009年11月15日日曜日

クリスマス・キャロル (2009 アメリカ)

評価:★★★1/2 (川崎IMAXで3Dバージョンを鑑賞)

ロバート・ゼメキス監督が「ポーラー・エキスプレス」以来、5年ぶりに作ったフルCG作品。ポーラー・エキスプレスは、トム・ハンクスをモーションピクチャーで撮影していたが、本作はジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、コリン・ファースの3人をモーションピクチャーで撮影。

特にゲイリー・オールドマンとコリン・ファースはCGになっても本人そのまま。ゲイリー・オールドマンは、「レオン」で超悪者を演じていたことから想像もつかない役どころで笑える。

ただ、「ポーラー・エキスプレス」が素晴らしい作品だったので期待しすぎたせいもちょっとあると思うが、作品の出来としては、1970年のロバート・ニーム監督が作ったミュージカル仕立ての「クリスマス・キャロル」を超えてない。というか、並んですらいない。まぁ、ロバート・ニーム版クリスマス・キャロルは名作中の名作だから、ロバート・ゼメキス監督と言えども超えるのは難しかったかもしれない。特に原作のチャールズ・ディケンスの「クリスマス・キャロル」のストーリー通りに進行する以上、あまり独自の解釈などは加えられないし。

原作のクリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)を未読の人は、ぜひ読んでもらいたい。ちなみにロバート・ニーム監督版は、原作をすら超えた名作なので、こちらもぜひ一度。

パイレーツ・ロック(2009 イギリス、ドイツ、アメリカ、フランス)

評価:★★★★

舞台は1966年のイギリス。ビートルズやローリング・ストーンズが世界中の若者を熱狂させていた時代。当時イギリスのラジオ局は国営放送のBBCだけで、しかも、ブリティッシュロックの黄金期だというのに、そのBBCが1日に流すポップ・ロックミュージックはなんと45分以内と法律により制限されていた。そこで、誕生したのが、海賊ラジオ局。法律が適用されない公海に船を停泊させて、24時間ロックを流しまくる人気ラジオ局の内外で起きる騒動を描いた映画。もちろんザ・フー、ザ・キンクス、プロコル・ハルム、クリームといったごきげんなクラシック・ロックがかかりまくる。

船の内外で起きる騒動は映画の中だけの話だが、ある海賊ラジオ局が人気を博して国民の多くが聴いていたというところまでは本当だそうだ。海賊ラジオ局のDJたちは後に全員BBCでDJを勤めたそうで、そのあたりは太っ腹な国だなぁ。日本ではありえないね。

2009年11月8日日曜日

幽霊の2/3 (ヘレン・マクロイ著)創元推理文庫

本作、幽霊の2/3 (創元推理文庫)は、長らく廃刊となっていたが、創元推理文庫創刊50周年の際に読者の復刊リクエスト第1位となり、復刊となった作品だそうだ。古い翻訳物を読むと、今時、こういう言い方しないよな、とか、今となっては意味が分からない言い回しがあったりするものだが、復刊と言っても新訳なので、読んでて違和感はなく、その点は問題ない。

リクエスト第1位となっただけあって、最後の最後まで謎解きが分からず面白かったが、少々玄人好みと思われる。1956年の作品なのでまだ50年とちょい前でしかないのだが、やはり時代背景が少々クラシックだし、殺人事件も地味だし、血湧き肉踊るような展開にはならない。小説家、批評家、出版界の裏話というかパロディのようになっているので、ミステリー小説を読み慣れた人や出版界にいる方々には面白いだろうが、一般の読者にはちょっと地味かもしれない。

このシーンは何の映画?

昨日から、What the Movieというサイトに、ハマってる。表示された画像を観てその画像が、何の映画の1シーンなのかを当てさせるサイトなのだが、これがなかなか難しい。

即座に分かるものもあれば、あー、この映画観たけど、何の映画だっけなー、とフラストレーション溜まりまくりになるものが多い一方、その逆に、一度も観た事がないけど、この俳優がこういうシチュエーションにいるんだから、きっとあの映画だろうと推理して正解する映画も結構ある。

俳優名や監督などが思い出せれば、シネマスケープInternet Movie Databaseで調べれば分かるが、俳優名も何も思い出せず、ただ観たという記憶だけしかない映画はお手上げ。

正解数や順位が分かるので、まず登録してからやることをオススメする。

なお、私は現在、374 118 問正解(正解率15.3 4.99 %)で、23,420人中 759 1867 位。先はまだまだ長い。ちなみに1位は、1696問正解で、正解率71.05%。すごいなぁ。



ところで、得点システムが少し分かって来た。

  • 投稿されてから31日以上経過した画像は、たとえ正解しても得点が貰えず、正解数、正答率、ランキングには影響しない。ということは、新しいユーザはかなり不利。
  • 投稿されたばかりのNew Submissionというカテゴリーにある画像は正解しても、すぐには得点がつかない。その画像が承認された後に自動的に得点がつく。

2009年11月2日月曜日

フェラーリだらけ

昨日の朝、御殿場プレミアムアウトレットに向かうべく、東名高速下りを走っていたら、後ろから真っ赤なフェラーリが甲高いエンジン音を響かせながら迫って来た。やっぱり他の車と全然音が違うのね。

昼過ぎには買物を済ませて、再び東名を走っていたら、今度は銀色のフェラーリが後ろから。そそり立つばかでかいリアウィングが目立つ。

しばらくしたら、今度は真っ赤なレースカーみたいな巨大な車が来た。なんじゃ、このすごい車は、と思ったら、フェラーリのマークが。

そして、東名を横浜町田で降りたら、そこには今朝見たのと同じ車種の銀色バージョンが。

一日にこれだけフェラーリを、しかも珍しそうな車種ばかり見たということは、富士スピードウェイでフェラーリが集合するイベントがあったんだろうな。

家に帰ってから調べたら、1台目と4台目はF430、2台目はF50、3台目はエンツォ・フェラーリというそうで。

エンツォ・フェラーリは、世界に399台(後に1台追加されて400台になったそうだ)、日本には33台しかない稀少車だそうだから、今後見ることはもう二度とないだろうね。

ところで、4台見たフェラーリは、3台が足立ナンバー。足立方面に多いお仕事の方々は、お金を沢山お持ちのようで…。

当日、富士スピードウェイでチャレンジカップというイベントが開催されていたようですね。

2009年11月1日日曜日

ホワイトアウト (2009 アメリカ、カナダ、フランス)

評価:★★★1/2

「ホワイトアウト」と言っても、織田裕二が主演した2000年の同名映画とは違う。外では零下55度の嵐が吹きすさぶ南極の基地で起きた殺人事件を捜査する女性捜査官の活躍を描いた、ケイト・ベッキンセール主演のハリウッド映画。

アメリカで2009年9月に公開されたばかりだが、初登場の週に興行収入第7位とパッとしなかったせいなのか、日本では公開劇場(公開劇場リスト)が少ない。宣伝も全くされてないし。

だが、アメリカでウケなかったからと言って、日本の公開劇場を減らす必要もないのでは。日本の配給会社の人も、自分で観て面白いと思ったら、公開劇場数も普通にすればいいし、宣伝にもお金をかければいいのでは。だって、この映画、結構面白い。ものすごく面白いという訳でもないが、よくありがちなご都合主義なところや、あからさまなストーリー上の欠点もないし。確かに「ソードフィッシュ」を監督したドミニク・セナが監督ということで、同じレベルを期待してしまうと、ちょっとガッカリするかもしれないが、平均点以上の作品であることは間違いない。