ジャンボの意味知ってる?

2008年8月14日木曜日

その他

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日本語でジャンボといえば、年末ジャンボ宝くじやジャンボジェットなど、「巨大」という意味だが、それは英語でも一緒。Jumbo は、「巨大な物」という意味である。

でも、アフリカ東部では違う。「こんにちは」という意味だ。

Jumbo は、元々はアフリカ東部で使われているスワヒリ語の単語であり、それが「こんにちは」という意味だということを知ってる人は結構いるだろう。

でも、「こんにちは」がなぜ「巨大」という意味になったのかを知ってる人は多くあるまい。

いきなり答えを言おう。

Jumboという名前の象がいたからだ。

では、詳しく書こう。

1882年に、アメリカのバーナム&ベイリー・サーカス (Barnam & Bailey Circus) がロンドン動物園から、 Jumboという名前のアフリカ象を購入した。

同サーカスは、「地上最大のショー」と銘打ったサーカスを興行しており、そこには24頭もの象がいたがJumboが最大の象だった。

そこで、Jumboを売り物にして、写真のようなポスターを作って大々的に宣伝したところ、サーカスが巡るどの街でも大変人気を博したそうだ。

そして、Jumbo =巨大というイメージがアメリカ全土で定着し、今のようにジャンボは巨大な物という意味になったのだ。

ちなみに、今年亡くなったチャールトン・ヘストンが主演した「地上最大のショウ」(1952年)は、題名から明らかなように、このサーカスを舞台とした映画だ。

さて、サーカスに来たJumboに悲劇が起きた。

サーカスに来てから3年後の1885年、近づいてくる貨物列車に気づかず、飼育員が象に線路を横切らせたため、Jumboは列車に轢かれてしまい3時間後に死亡してしまったのだ。

同サーカスは、Jumboの骨格をニューヨークの自然史博物館に寄贈したが、皮は詰め物をして剥製にして、1889年までサーカスで見世物にしていた。

その後、剥製はアメリカのマサチューセッツ州のタフツ大学に寄贈され、Jumboの足に触ると試合に勝てるとして、アメリカン・フットボール部の幸運の守り神として愛されていたそうだ。(写真はJumboの足を触るアメフト部の学生達)

だが、86年後に再び悲劇が訪れた。

1975年に、Jumboが飾られていた建物が火事となり、Jumboの剥製は、尻尾を残して全て燃え尽きてしまった。

学生達は辺りの灰を集めて瓶に詰め、今でもアメフト部の幸運の守り神として保管されているそうだ。

なお、現在でもタフツ大学のアメフト部の名前はJumbosであり、マスコットキャラクターは当然象である。

ところで、全くの余談だが、バーナム&ベイリー・サーカスは、1907年に日本でも有名なリングリング・サーカスに買収された。

で、そのリングリング・サーカスだが、私はてっきりサーカスのリングが二つあるからRing Ring Circus という名前だと思っていたのだが、本当はRingling という人が始めたサーカスだから、Ringling Circusという名前だと判明。

R とLを区別しない日本人ならではの勘違いなのであった。

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